【 不安全行動をなくそう! 「指差呼称」の効果について 】
今回の安全パトロールは計6現場、新築及び改修の現場を対象に実施しました。
明らかな安全設備の不備は少なかったですが、その使い方が間違っているところがありました。例えば立馬の昇降方法や、クレーンによる荷揚げ方法などです。
昨今、不安全行動による災害が増えている原因として、作業員が建設機材や工具の正しい使い方、ルールを熟知せずに、誤った使い方をしてしまうことであると思われます。特に使い慣れた工具や、毎日の同じ作業は、“思い込み”による行動をしてしまいがちです。この“思い込み”が大きな災害に繋がってしまうのです。
ではどうすれば“思い込み”を無くすことができるのでしょうか。
その有効な方法として「指差呼称」があります。
「指差呼称」をすることで「無意識」を「意識」に変えることができるのです。これで約80%のミスを無くすことができます。(下図参照)
現場によっては朝礼で行っているところもあるとは思いますが、形式的にするのではなく、日々の自分の行動について指差呼称をする習慣をぜひ身につけて下さい。
ただ、「~よし!」と言って危険な行動をしていては全く意味がありません。何が良くて何が悪いか、事前にルールを明確にしておくことが大切です。必ず事前に「作業計画」を立ててから行動しましょう。